半高山・吉次峠古戦場

西南戦争遺跡

絶景スポット半高山

半高山は標高294mの小高い山です。熊本県の中心に位置する金峰山三ノ岳の尾根筋が一部隆起した山で、西は有明海、東は阿蘇を見晴らす絶景スポットです。

半高山の名前の由来は、三ノ岳の半分の高さだから。もしくは、麓を通る吉次峠が、吉次往還の道筋の半分の行程ということで半高山と呼ばれるようになったという説もあります。

吉次峠と山頂への道

半高山の場所

半高山は玉東町と熊本市の境に位置しています。現在、広域農道が通る道は、かつては吉次往還という熊本市と玉名市を結ぶ交易路でした。

阿蘇と雲仙を見渡せる絶景スポット

熊本市内と阿蘇方面をのぞむ

山頂は展望台があり、眼下に広がるパノラマ景観を楽しめます。西は有明海、雲仙岳と玉名の市街地、北は玉東町全域と木葉山。東は、菊池・山鹿方面の先に阿蘇山。南には熊本市街を見渡すことができます。麓の広域農道沿いには駐車場と広場が整備されており、芝生広場で家族連れのデイキャンプにも利用できます。ミカン畑と吉地峠のフットパスコースのスタート地点にもなっています。

玉東町のシンボル木葉山

雲仙岳方面
山鹿・菊池市方面

半高山と西南戦争

熊本市方面をのぞむ

半高山と吉次峠は田原坂、横平山と並ぶ激戦地の一つです。

三ノ岳の尾根筋に設けられた西郷軍の陣地であり田原坂・横平山を北東方向、三ノ岳を南西方向に望むことができます。

玉名市高瀬より熊本に至る吉次往還の道筋上、標高294mの半高山と三ノ岳の尾根の鞍部を吉次往還が通っており、周辺は明治10年2月後半から4月中旬の間、薩軍熊本隊の守備するところとなりました。記録では3月3日、4日と4月1日に政府軍による大規模な進撃が行われた後に、政府軍の占領下となったといわれています。

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